
ここでは、女性の主な薄毛の原因とその対処法について解説いたします。
女性の主な薄毛の原因とその対処法が気になる方は、参考にされてください。
主に女性がなる薄毛のタイプ
薄毛と言えば、昔から「主に男性がなるもの」として知られておりますが、女性でも薄毛になってしまう方が多くおられます。
ちなみに、女性がなる薄毛のタイプとしましては、主に以下のようなタイプが挙げられます。
- 円形脱毛症
- ひこう性脱毛症
- けん引性脱毛症
- 分娩後脱毛症
- びまん性脱毛症(FAGA)
以下、これらの女性の主な薄毛の原因とその対処法について解説いたします。
女性の主な薄毛の原因とその対処法
円形脱毛症
円形脱毛症とは、頭に10円玉ほどの大きさの脱毛班が突然できてしまうものです。
その原因は「自己免疫疾患にある」と言われていますが、その自己免疫疾患の引き金の一つになっているのがストレスのようです。
円形脱毛症は、心身ともに健康的に過ごしていれば、何もしなくても治ることもありますが、複数の脱毛班と合わさって大きな脱毛班となってしまうこともあります。
もし、脱毛班が増えてきたり大きくなっていくようでしたら、早めに病院に行って専門医に診てもらった方がいいでしょう。
ひこう性脱毛症
ひこう性脱毛症とは、毛根に炎症が起きて毛が抜けてしまうものです。
その原因は、多量のフケやカビが毛穴の周辺を塞いで菌が繁殖してしまっていることにあります。
ホルモンバランスの乱れも関係しているようですが、大抵の場合は、毎日頭皮を優しく丁寧に洗っていくことで改善されていくことでしょう。
もし、それでも改善していかないようでしたら、早めに病院に行って専門医に診てもらった方がいいでしょう。
けん引性脱毛症
けん引性脱毛症とは、髪の毛を引っ張った状態にしていることで毛が抜けやすくなってしまうものです。
その原因は、よく髪の毛を引っ張って一か所に束ねていたり、ずっと同じ分け目のまま過ごしていることにあります。
大抵の場合は、なるべく髪の毛を束ねることを控えるようにしたり、定期的に少しずつ分け目を変えていくことで改善されていくことでしょう。
分娩後脱毛症
分娩後脱毛症とは、出産後のホルモン分泌の乱れによって毛が抜けてしまうものです。
心身ともに健康的に過ごしていれば、基本的には1年以内に自然に元の毛量になるようですが、1年以内に元の毛量にならないこともあるようです。
1年以内に元の毛量にならない場合は、一度病院に行って専門医に診てもらった方がいいでしょう。
びまん性脱毛症(FAGA)
びまん性脱毛症とは、頭頂部を中心に髪全体が徐々に薄くなっていくものです。
男性の前頭部や頭頂部が薄くなってくるAGAに対して、FAGAとも呼ばれています。
このFAGAは、主に40代以降の女性にみられる脱毛症で、自律神経の乱れや女性ホルモンの減少がその主な原因と言われています。
厳密に言いますと、髪を成長させる役割を持つ女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少していることによって男性ホルモンが優位となり、髪の成長期が短縮され、太くて長い毛に成長するまでに抜けてしまい、短くて細い毛が多くなることによって薄毛となってしまうようです。
ちなみに、FAGAの症状が現れてきた場合は、なるべく早期に治療を始めることが重要のようです。
病院では、ホルモンを調整するための内服薬や発毛効果が認められているミノキシジルが入った内服薬や外用薬などが出されているようです。
ただし、いくつか注意すべき副作用もありますので、そのような薬を使用される場合は、FAGAに詳しい専門医に診てもらって、よく相談して納得できてからにされた方がいいでしょう。
FAGAは整体や鍼で改善できる?
東洋医学の世界では、整体や鍼を適切に行っていくことによって、「気血津液が整う」と考えられています。
ちなみに、「気(き)」とは生命エネルギー、「血(けつ)」とは血液、「津液(しんえき)」とは血液以外の液体のことをいいます。
つまり、整体や鍼を適切に行っていくことによって、「様々な体液が正常に流れるようになり、生命エネルギーも正常になってくる(正常な体になってくる)」と考えられているわけです。
もちろん、東洋医学のこのような考え方は、決して間違っているというものではありません。
しかし、整体や鍼などの施術を受けるだけでは不十分なことも多いものです。
なぜなら、FAGAのようなホルモンの異常が現れている場合は、その根本的な原因を解消しないことには解決できないからです。
つまり、整体や鍼などの施術を受けるだけではなく、今までの生活習慣も見直していく必要があるのです。
FAGAの場合は、病院で専用の薬をもらって使用されていくのもいいとは思われますが、どちらにしても、今までの生活習慣を見直してみられることをお勧めいたします。