
ここでは、更年期障害の症状と原因と対策について解説いたします。
更年期障害の症状にはどのようなものがあり、どのようなことが原因で現れてくるのか。
また、その対策としてどのような方法があるのか気になる方は、参考にされてください。
更年期障害とは
人は長く生きておりますと、「思春期」「性成熟期」「更年期」「老年期」といった4つのライフステージを人生で経験することになります。
年齢で表しますと、8歳~18歳くらいまでを「思春期」、18歳~40代前半くらいまでを「性成熟期」、45歳~55歳くらいまでを「更年期」、60歳以降を「老年期」というように区分されております。
特に更年期にあたる期間には、過去に経験したことがないような様々な心身の不調が現れることがあります。
それらの様々な心身の不調のことを更年期障害と呼ばれています。
更年期障害の症状
更年期障害というものは、前述の通り、更年期に現れる様々な心身の不調のことをいいます。
そのため、どの症状が更年期障害の症状にあたるのかは、一概に言うことができません。
しかし、更年期に現れやすい症状としましては、以下のような症状が多いようです。
- 肩こり
- 頭痛
- 腰痛
- 疲れやすい
- ほてり
- のぼせ
- 発汗
- 不眠
- イライラ(集中力の欠如)
- 動悸
- 気分障害
- めまい
ちなみに、以上のような更年期に現れやすい症状は、すべての人に現れるものではなく、その症状の程度も人によって様々のようです。
なかには、特に気になることもなく老年期を迎える方もおられるようです。
しかし、以上のような症状が強く現れてくる場合は、心身にとって非常に負担となりますので、何らかの対処をしていかれた方がいいでしょう。
更年期障害の原因
前記のような更年期に現れやすい症状は、更年期以外でも現れることがありますので、以下のようなことが原因と考えることもできます。
- 全身の構造の乱れ
- 不規則な生活
- ストレスの蓄積
しかし、これらの他にも深く関係している原因もあります。
その代表的なものとしましては、加齢による体内の性ホルモンの減少が挙げられます。
男性にも更年期があり、性機能の減退や前記のような症状が徐々に現れてくることもあるようです。
しかし、女性の場合は、この更年期に卵巣の機能が低下していき、卵巣から分泌されているエストロゲンという女性ホルモンが減少していきます。
そして、閉経を迎えると、そのエストロゲンが分泌しなくなり、前記のような症状が急に現れてくることが多いようです。
特に、ほてり・のぼせ・発汗といった症状が更年期に現れている場合は、そのエストロゲンの欠乏が深く関係していると言われています。
更年期障害の対策
病院における更年期障害の対策
病院に行って更年期障害と診断された場合は、少量のエストロゲンを補うホルモン補充療法(HRT)を勧められることがあります。
病院で勧められたホルモン剤を飲んでいくことによって、前記のような症状が短期間で緩和されてくることもあるようです。
また、不眠やイライラなどの症状がある場合は、睡眠薬や安定剤を勧められることもあります。
しかし、これらの薬には注意すべき副作用があるため、「副作用の少ない漢方薬を飲んでいく」という選択肢もあります。
ちなみに、当店には更年期障害でお悩みの方がよく来店されるのですが、「病院から勧められた漢方薬をしばらく飲んでいたけど何も変わらなかった」とおっしゃられている方が多いです。
漢方薬は体内の状態が良くなるように促していくものですので、漢方薬で対処していかれる場合は、過度の期待はせずに気長に飲んでいく必要があるかと思われます。
私がお勧めする更年期障害の対策
更年期障害の対策として、私が皆様にお勧めする方法としましては、シンプルに自分自身で心身を正常な状態へと近づけていくという方法をお勧めいたします。
具体的に言いますと、以下のようなことを実践していかれることをお勧めいたします。
- 毎日全身を正常な構造へと導いていくようにケアをする。
- なるべく規則正しい生活を送るようにする。
- 様々な物事に対して、なるべくストレスにならないような捉え方をする。
もちろん、これらのことを実践していくだけでは、性ホルモンの減少によって現れている症状を改善していくことはできないかもしれません。
しかし、これらのことには一切お金がかからず、副作用などのデメリットもなく、今までよりも心身の状態を良くしていくことができます。
そのため、更年期障害の対策としてだけではなく、なるべく心身ともに健やかに過ごしていくためにも、これらのことを実践していかれてみてはいかがでしょうか。
特に更年期に入っておられる方は、気力・体力の低下なども相まってネガティブになってしまう方が多いものです。
しかし、一度限りの人生ですので、なるべくポジティブに生きていくようにされた方がいいでしょう。
更年期というものに対しましても、「心身ともに辛くなっていく期間」と捉えるのではなく、「心身に対する余計な負担をなくしていく期間」(良い老年期を迎えるための準備期間)と捉えていくといいかもしれません。
少なくとも私はそのように捉えて生きていくつもりです。