
ここでは、枕はオーダーメイドのいいやつに変えた方がいいのかどうかについて解説いたします。
また、オリジナル枕を簡単に自作する方法もご紹介いたします。
今使っている枕が不満な方は、参考にされてください。
オーダーメイド枕とは
オーダーメイド枕というものは、自分自身の体の構造に合わせて作られた枕のことをいいます。
- 今使っている枕では寝にくい。
- 今使っている枕で寝ていると、頭や首や肩などが痛くなる。
- 枕をいいやつに変えたらマシになるのでは?
などと思われている方は、枕の販売業者に頼んで作ってもらったり、整形外科に枕外来という形で受診して作ってもらっているようです。
もちろん、今まで使っていた枕からオーダーメイド枕に変えることで、寝やすくなったり、頭や首や肩などが痛くなりにくくなることもあるでしょう。
しかし、オーダーメイド枕を作るにあたって基準としているのは、その人自身の現在の体の構造です。
現在の体の構造が正常な構造であれば問題ありませんが、多くの場合、崩れた構造になっていることでしょう。
では、崩れた体の構造に合わせて作られたオーダーメイド枕を使用していくとどうなってしまうのか。
それは、今の崩れた体の構造を定着させていくことになってしまいます。
実際にオーダーメイド枕を使用した方々に聞いてみますと、「オーダーメイド枕に変えたら調子が良くなった」と言っている方は、ほとんどおられません。
つまり、単純に「枕をオーダーメイドのいいやつに変えればいい」ということではないのです。
もちろん、オーダーメイド枕を使っていかれたい方は、使っていかれてもいいでしょう。
しかし、今の崩れた体の構造に合わせて作られたオーダーメイド枕は、ずっとは使っていかれない方がいいです。
体を正常な構造にしていかれたい方は、体の構造を整えながら定着させていくように、徐々に枕の高さを変えていかれた方がいいでしょう。
また、寝ている時に体に不調を感じる場合は、寝方にも注意された方がいいです。
理想的な寝方などが気になる方は、以下の記事もご覧ください。
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オリジナル枕を簡単に自作する方法
オーダーメイド枕は高価なものですので、よほど経済的に余裕がある方でない限り、頻繁に買い替えていくことは難しいでしょう。
ちなみに、オリジナル枕であれば、お金をかけずに簡単に自作することができます。
どのような方法で自作するのか。
それは、折りたたんだタオルを適度な高さに重ねて調整していくという方法です。
オリジナル枕の自作手順としましては、以下の手順を参考にされてください。
- 折りたたんだタオルを寝心地の良い枕の高さになるまで重ねる。
- 重ねたタオルを枕カバーに入れるかタオルで包む。
- その重ねたタオルの枕を使って寝てみて、一晩様子を見る。
- 特に異常がなければ、1枚だけタオルを減らして数日間様子を見る。
- 特に異常がなければ、さらにもう1枚タオルを減らして様子を見る。
このような手順で徐々に枕の高さを低くしていくことによって、体の構造を自然に整えながら定着させていくことができます。
何枚もタオルを使いたくない場合は、バスタオルを適度な高さになるように折りたたんで調整していかれてもいいでしょう。
枕は必要なもの?
結論を先にいいますと、枕というものは、あってもなくてもどちらでもいいものです。
枕を使って寝ていて体に不調を感じる方は、意外と多いものです。
もちろん、その原因としましては、枕の高さや硬さなどが関係していることもあります。
しかし、全身の構造が整っていて柔軟性の高い方であれば、枕はなくても普通に寝られるものです。
つまり、枕を使って寝ていて体に不調を感じるのは、多くの場合は枕が原因ではなく、全身の構造が崩れていることが原因となっているのです。
もちろん、枕がない場合、頭の重さの分だけ頭が敷布団やマットレスに沈み込んでしまいます。
そのため、厳密に言いますと、頭が沈み込む分を考慮した低い枕を使用していかれるといいでしょう。
現在、枕を使って寝ていて体に不調を感じる方は、前述のような方法によってオリジナル枕を自作し、自分自身にとって最適な枕になるように調整していかれてみてはいかがでしょうか。